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(ひとりごとへ戻る)

水彩にて着色します
色の種類などは簡単に記しておきます。
メーカーによって違いますし、私自身「これじゃないとダメ」なんて決めてませんし
その時の気分で選んでることも多いし・・・。



H
私の基本は「弱い色、汚したくない色を先に」
太陽の部分は「紙の白」
周りに薄くレモンイエローなどを塗って「光」を入れておく。




I
マゼンタなどの赤色を塗る。
先の黄色の上に薄く重ねればオレンジに見えます。
パレットの上で混ぜなくても。
この方が色合いに幅が出ます。




J
海にも同色で光(波)らしきものを。




K
ブルーを水でごく薄く溶いて、空と海を塗ります。
いきなり空を濃く塗ると全てを濃く塗るようになるので控えめに。
ブルーは思ってる以上に暗くなります。空は塗り過ぎず明るく。
もう一、二度塗り重ねて濃くします。
まずは全体を雰囲気よく薄く仕上げるつもりで。
この段階でイメージする色に近づけることはしていません。




L
島も燈籠も全体で見れば「シルエット」的な立場。
まずはグレー(ペインズグレー)で薄く塗りつぶす気持ちです。




M
ブラウン(セピア)系で岩とかそれっぽい所を。
これも一気に濃く塗らない。




N
これまでの作業をもう一度繰り返してる感じ。
空のブルーや燈籠をもう一度重ねる。
海のブルーはウルトラマリンなど濃いめのブルーを波っぽく重ねる。
手前の燈籠はグレーとブラウンだけでなく、
うっすら赤青黄色を隠し味的に加えながら。
この辺りの作業は、絵の具が乾く前に重ねてにじませたりしてるので
途中写真を撮る余裕がありません。

(現場でお見せすることはできますよ)




O
島の緑と太鼓橋の飾りを塗る。
新しい色を加える時は他の場所にも少し塗り足すと違和感が無くなります。
この場合、海や燈籠に緑を入れてます。
緑はサップグリーンが使いやすい。
遠くの島をもう少し濃くしたり、右端の空にうっすら雲を塗ったり・・・。

もはや写真の色などは参考にしてません。
「写真よりキレイに」がモットー。
明るく軽い感じに仕上げるならこれで完成としても悪くない。




P
少し暗くなるのは覚悟して、より「ドラマチック」ににするため
影の部分を強める。
太陽のオレンジ、島のピンクももう少しアップ。
やり過ぎると元も子もないので・・・これくらいかなぁ?




Q
しつこい性格。
更にシャドウ入れました。
太鼓橋もちょっと手抜き感があったのでより立体的に。
ペンも少し強めたい線などを描き足しています。

もうやめときます、サイン入れました。


写真のようにリアルにすることが目的ではありませんが、
イラストっぽくしたくもない。
どんなときも「光」と「空気感」にはこだわりを持って!


初心者の方には高度すぎるかもしれませんが、
パレットの上で「写真のような色が出来ない」って悩むよりは
紙の上で「色と遊ぶ」ことです。
偶然思いがけず「いい感じ」の色合いになります。

その偶然をコントロールできるようになればプロ!
その点では私もまだまだアマです(笑)






額装すればよく見えるものです(苦笑)
額縁がこのような「濃い」色だと絵は明るく見えます。
この場合白っぽい額だと燈籠などは暗く感じます。

額選びって結構大事です。
自分の服装選びと同じ。